麻雀の読み

実戦で効果の高い麻雀の読みを紹介

シャンポンの可能性を比較する

南1局、親リーチにベタオリしている終盤です。

f:id:maka6789:20161128002710p:plain

 

安全牌が無くなりましたが、ここで何を切るか?

 

実戦ではここで1枚切れの「発」を切って放銃となりました。

 

シャンポンにしか当たらないような牌は他にもあり、

発は1枚切れで「枚数的に」一番組み合わせの少ない牌ですが、

本当に打発で良かったのでしょうか?

 

後から見直すと、ここでは、親の捨て牌のf:id:maka6789:20151023143819p:plainに注目するべきでした。

f:id:maka6789:20151023143819p:plainの壁には気付いていたものの、リーチ2巡前の親の捨て牌にf:id:maka6789:20151023143819p:plainがあることの重要性に気付けなかったのです。

 

どういうことか?

 

まず前提として、f:id:maka6789:20151023143819p:plainが4枚見えなので、下家の親がf:id:maka6789:20151023144624p:plainが待ちになっているとすればシャンポンかタンキしかありません。

(タンキになる可能性自体が低い上、タンキを考慮しても選択肢が変わらないため、今回はタンキについては考えないこととします。)

 

次に、f:id:maka6789:20151023144624p:plainのシャンポン待ちになるには、

f:id:maka6789:20151023143819p:plainの時点でf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023143819p:plainからf:id:maka6789:20151023143819p:plainを切っていなくては辻褄が合いません。

 

f:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023143819p:plainのような好形からf:id:maka6789:20151023143819p:plainを切ってトイツに固定するのは、他にも両面トイツがある場合で、f:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023143819p:plainよりも価値の高いターツがある場合に限られます(

f:id:maka6789:20151023010113g:plainf:id:maka6789:20151023010113g:plainf:id:maka6789:20151023011843g:plain等)。

 

仮にf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023143819p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainに固定した手順でも、最終的にf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainと何かのシャンポン待ちになることはまず考えられません。

 

シャンポン待ちに取れるということはトイツが他にもあったことになり、f:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023143819p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainに固定することと矛盾します。

念のため、親がf:id:maka6789:20151023143819p:plainを切ったタイミングでのf:id:maka6789:20151023144538p:plainf:id:maka6789:20151023010112g:plain待ちを確認しても、特に薄くなっていないので、そういった可能性も消えます。

 

さらに、シャンポン待ちというのは基本的にリーチ宣言牌の付近が片方の待ちになります。

(純粋なトイツがリーチ時まで"2つ"残っていることは極めてレアケースです。)

 

あと考えられるとしたら連続形に絡むフリテン解消目的ですが、今回はリーチ宣言牌の周りが出ていなかったため、それもありません。

 

これらの理由から、親がf:id:maka6789:20151023144624p:plainf:id:maka6789:20151023144624p:plainを持っていることや、持っていたとしても待ちになっている可能性はほぼ無いと考えてよいことが分かります。

 

ここでの正着は打f:id:maka6789:20151023144624p:plainでした。

 

 

今回のケースの重要な点をまとめると、

「リーチ前に切っている牌の隣のシャンポンが待ちになっていることはほぼ無い」

となります。

 

リーチ前に切っている牌の2つ隣のシャンポンはあるので注意。

※鳴きの場合もトイトイ絡みやドラ絡みでシャンポンになる場合があるので注意。