30000点条件を狙う見逃しに注意するべき局面
トップ目で迎えたオーラス。
降りていても2着の可能性が高いですが、
下家が2確の仕掛けをしてくれているわけでもなく、
ラス目のマンガンツモや親の連荘など、まだまだ3着以下に落ちる展開となる可能性が多いため、
自力決着に向けてギリギリまで攻めたいところです。
そのような中、7mを引きました。
問題なく通りそうに見えますが、気になる点があります。
それは、ラス抜けを狙う上家が6順目にドラの3pを捨てていることです。
持ち点から考えれば、3900直撃では逆転できないため、
上家はマンガンがほしいところです。
それなのに、早々に仕掛けて大事なドラを切るというのは、
だいたい2つの可能性に絞られます。
一番可能性が高いのは、赤使いでマンガンが出来ている状態です。
もう一つは、天鳳の30000点ルールを使い、
こちらを30000点未満にしてサドンデスを狙っている可能性です。
その場合、打点は2000点か3900点で足ります。
この状況では、マンガンが間に合わないと見て、直撃サドンデス狙いに切り替えた可能性があります。
その場合、既にテンパイしている可能性が高く、自家以外からは「見逃し」することになるため、
既に通っている牌だからといって安全とはいえません。
2巡前に対面が通している7mも、切ることができないわけです。
ここは4mと振り替えなければいけない場面なのです。
このように、オーラスでは様々な条件が確定していることから、
特殊な状況が生まれることがあります。
通常では99%通るような牌だけに、惰性で打っているとなかなか気付けません。
この選択肢に気付くためには、序章で書いたように、
「点数条件」を把握し、他家の狙いを予め想定しておくことが必要です。