※自家が7pポンして2枚目の打9s
下家が、1sをポンして打3sとしました。
自手が速度負けする可能性が高いので、今後の方針を決めるため、
この時点から、本格的に鳴き読みを開始します。
下家が多く晒しているソーズを中心に推理します。
最初に気になるのは字牌整理のあとの6sです。
次に、6s切りが浮牌だったのか、ターツからの切りか、という点ですが、
直後の7sツモ切りから、孤立した浮牌だった可能性が、現時点では高そうです。
浮牌だとすると、6sは価値の高い浮牌なので、6s切りの時点で
ある程度しっかりした5ブロックが既に完成している可能性が高くなります。
(例外は、ドラ6mや赤の浮牌がある場合)
その前提のもとで、次巡に出された8pを見ると、
6sより8pの浮牌残す理由が見当たらないことから、
この8pは手牌の関連牌だった可能性が高いとわかります。
これにより、さらに「前巡の6sで浮牌整理が終わり、5ブロックが確定した」
読みの確度も高まります。
直後に、3pをポンして打7mとなりました。
下家は前回の鳴きから1巡もツモっていないので、推理しやすい状況です。
今回のポンにより、トイトイも警戒しなくてはいけなくなりました。
トイトイの場合、トイトイの手役を付けるために、
単純な牌効率上損な打牌をする可能性が高くなるということなので、
読みの難易度も上がります。
逆に、トイトイに向かうであろうことから、消去できる両面待ちやカンチャン待ちもでてきます。
さて、まず一目で分かるのは、ソーズ待ちの可能性はほぼ全滅したということです。
まず両面のを見てみると、3-6s、4-7、6-9sはルール上ありえず、
1-4は1sポンからの打3sにより否定され、
5-8sも前述の読みによりほとんどありえない状態です。
残る2-5sですが、トイトイを付けたいこの状況では、
から3を切ることは考えにくく、
仮にその時点でドラの6mトイツだったとしても先に7mを切るのが自然なので、
この可能性もほとんど無くなります。
このことから、ピンズ待ちとマンズ待ちが濃厚だと読めます。
鳳凰卓のメンツの場合、このあたりまでの絞りこみは、ほぼ2~3秒で完了していると思います。
次にピンズとマンズを読んでいきましょう。
○再掲
ピンズを読む際に注目するのは、8p切りと、自家の7pポンです。
8pは関連牌がほぼ確定しているので、最低でも6pは持っていると読めます。
899pの形からの打8pは、対面の9pを鳴いていないので、可能性が低くなります。
788からの8pは、序盤で7p3枚見えなので可能性が低く、
トイトイ可能性を残す意味でも先切りの可能性は減ります。
876からのカラ切りや、765へのスライドは、3pポンによってほぼ消えました。
(1000点の安手でアタマを鳴いてタンキ待ちにはしないため)
同じように、33468からの打8pも否定されます。
最も可能性が高いのは、からの8p切りということになります。
その次に可能性が高いのは、の形に
を引いての打8pです。
(上記より可能性が落ちますが、に
引いての打8pもありえます。)
8p切りの時点から、1枚もツモッっていない=ピンズの未完成形orアタマが残っている可能性が大ということです。
端的に言えば、のシャボと、
両面は、相当危険だということです。
可能性としては少ないですが、11pのトイツもありえます。
今後1pが場に出ない場合、徐々に怪しくなっていきます。
最後に、マンズを読みましょう。
先ほどからの読みや、3フーロから考えても、7mが浮き牌ということはほぼありえないので、
7mもやはり手牌の関連牌です。
なので、残りの4枚はピンズの上とマンズの上となりますので、
1~4mは比較的安全になります。
また、マンズの両面待ちの可能性もほぼ消えます。
この巡目で5200~8000のシャボと、
1000点か2000点の両面の選択なら、
シャボに受けるのが自然だからです。
残る5,6,8、9mですが、
6mトイツのシャンポン>>9mトイツのシャンポン=5mトイツのシャンポン>8mトイツのシャンポン
の順に危険になります。
6mはドラなので当然危険、
5と9は残っていても自然な牌、
8mトイツは、78の両面に受ける人も数の中にはそれなりにいそうな分、
やや可能性が下がる印象です。
これまでの読みをまとめると、
66pとマンズのシャボで打点5200が本命、
56pとマンズの55mか99mの4-7p待ちが次点
11pと66pのシャボ、11pとマンズのシャボ、11pとマンズの両面が穴
といったところです。今後の場況によって、さらに可能性が絞られていきます。
このように、一見ピンチですが、かなりの牌が通せるので、しばらく押せるのではないでしょうか。
待ちの絞込み②
下家が、西を手出ししたところです。
この下家の待ちを絞りこみます。
まずは、安牌の西を手出ししたので、これまでの下家の捨て牌のマタギが
待ちになっている可能性が低くなります。
参考:安牌手出しにマタギなし
タンヤオ気配なので、端牌は当たらないとして、
3pのマタギの2pが通るかを確認します。
確認するポイントは、「3pが切られた時点で3pが場に出ているか?」です。
対面が3pを二枚切っていますが、いずれも下家が切った後なので、
3pを先切りするメリットは特に無かったことになります。
なので、2pは通りやすい牌であることがわかります。
次に、ドラの8mの後に3pが切られた理由を考えます。
孤立牌同士の比較で、
ドラ8m>3pとなる可能性は低く、
3pは手牌の関連牌だったことになります。
ですが、3pのマタギの可能性が低い。
ピンズのメンツが完成しているとしても、8mや3pより西を残す理由がない。
となると、残る可能性は、トイツを含むターツが一つで、5ブロックが揃っている手格好からの、
愚形ターツからのアタマ固定です。
といった形から、アタマを固定したということです。
なら、さすがに両面変化をみて西よりも3pを残しますし、
今回はタンヤオ仕掛けのためもありません。
つまり、ほぼからの打3pということがわかります。
残る形が複合ターツならも手に残しておきたいので、
残る形はほぼ、複合でないターツであることが分かります。
以上の情報から待ちとして残りやすい形を絞りこむと、
マンズ⇒45m、34m、23m(56mはさすがに8mを残すので、可能性は少し下がります)
ピンズ⇒なし。(67pは、55pがあるので可能性が若干下がり、78pは直前の6pをチーしていないので無し)
ソーズ⇒45s(34sは、13446sから1sを切っていることになり、若干不自然なため可能性は下がります)
の4スジとなります。
ラス目であり、下家は打点も安そうとはいえ、
バラバラの手から放銃してオーラスのまくり条件を悪くしたくはないところです。