全員が原点付近で緊迫したオーラス。
自手はまだ満足のいくテンパイに至らず、
この状態から下家には振り込みたくありません。
ですが、流局ノーテンでも痛い点差なので、なるべくならテンパイし、
あわよくばアガリまで拾いたいところです。
そのような状況で、ラス目の下家が5pをポンして打4sとしたところです。
このポンはかなり不自然です。
それは、2巡前の4pとポンした5pトイツの組み合わせです。
下家は、4pを切った時点で、少なくともと持っていて、
そこから4pを切ったということになります。
最高のターツをトイツに固定するのは、ほとんどの場合、テンパイのケースです。
(例外は、チートイツやトイトイなどのトイツ手との天秤)
今回は、4pの前にも2pを切っているので、ほぼテンパイと読めます。
しかし、そのようにアタマに固定したはずの5pをポンしたということは、
これは食い伸ばしの可能性が高いと読めます。
わざわざテンパイから鳴く以上、待ちはよくなっているはずです。
4sを切って、テンパイから待ちが良くなるケースは、
からの4sか、
からの4sが、思い浮かびます。
そして、このパターンのうち、牌の組み合わせ上、
前者が約7割~8割程度です。
なので、ここからは、6-9sの筋は切れず、5-8sも警戒が必要となります。
例外としては、
こういった変化も考えられますが、待ちが増えるわけでも、赤5pを鳴いて打点がアップしたわけでもないので、
今回はこの可能性は低いと思われます。
この鳴きは、トイトイへの移行や、3sの残り牌が少ない場合には起こりやすくなります。
その後、
下家から9sが捨てられました。
これで、ほぼ
待ちから、タンキ待ちに移行したことが確定しました。
この後は、ドラや字牌のタンキ待ちに注意して手を進めます。