安牌が手出しされたときには、それまで切られた牌のマタギの待ちの可能性が少なくなります。
例えば、が捨ててあるときに
の待ちだったとすると、
のような両面トイツから、受けを減らしてまで先に
を切ったということです。
これは、序章でお話した「リスク」の代表格です。
特に、絶対にあがりたいような局面では先切りはできないと言っても過言ではありません。
特に、鳴いた手では、ポンの可能性も捨てていることになるため、さらにマタギ待ちの可能性は低くなります。
このことから、「安牌手出しにマタギなし」が成立します。
例えば、この状況では、下家が聴牌しているとすると、
下家の捨て牌のマタギの
1-4m、2-5m、
2-5s
ピンズの全ての筋
が待ちとなっている可能性がかなり低くなります。
この読みを使えない場合と比べ、
1-4m、2-5m、2-5s、1-4p。5-8p、6-9pの計6つの筋、12種類もの牌が通せることになります。
また、これが差し込みが必要な状況だった場合、
逆に差し込むべき牌が分かることになります。
なお、当然のことですが、通る可能性が高い牌が分かるということは、
その他の牌の危険度が上がるということになります。
先切りする可能性が高い状況に注意
注意すべき点としては、捨てた牌がその時点で2枚切られていた場合には、
先切りの可能性が若干上がるという点です。
例えば、、が場に2枚切られていた場合、
がアンコになる可能性がないため、
から先切りする十分な動機になります。
他にも、ドラマタギ(ドラの隣の牌)など、先切りをする十分な動機がある場合には注意が必要です。
これらの筋を通す前には、予めその点も確認するようにしましょう。