字牌が鳴きづらい場の判断
点差が離れ、苦しいラス目で迎えた東3局。
ドラ役牌やホンイツが狙える手で3sを引いたところ。
この局面は、全員の点差が特徴的です。
下位3人が約1万点差、
2着目とトップは約2万点差あります。
下位3人は、それぞれある程度の打点が欲しい局面であり、
高打点の分かれ目はドラの白の所在です。
親は放銃しないことが第一の局面です。
そして、対面は序盤早々に1mをポンして染め気配。
このような状況を勘案すると、
高打点をアガるにも守るにも、白は切らないことが得であるため、
ドラの白は場に出にくい状況であることが分かります。
さらに、自手は南もトイツであり、
対面の染めがあるため、この南も場に出にくい牌になっています。
このように、場にでないトイツが2組あるため、
このままホンイツに向かったとしても、テンパイどまりになってしまう可能性が高いと思われます。
そこで引いてきた3sを活かし、チートイツのイーシャンテンにとります。
もし、南か白が出れば鳴いていきます。
アガリを狙っている間は、1pと9pからは仕掛けません。
(場況による例外はいつでもあります。)
そのまま中旬までもつれ、
最終的に2sテンパイでアガることができました。
今回の局面は、局状況や全員の点差、ドラが絡み、
手の字牌が鳴きにくい局面の代表例です。
このような局面では、字牌を鳴く必要のないチートイツを意識しておくと、
このようにアガれるケースがあります。